審美歯科

ホワイトニングの白さを保つために注意すべきこと!

2018.05.22
歯のホワイトニングとは、天然の歯の色を薬剤で白くしていく方法です。白い歯は清潔感や若々しさ、爽やかな印象を与えてくれるため、近年特にホワイトニングを希望する人が増えてきています。ホワイトニングをすることで、歯を1トーンも2トーンも白くすることができますが、その白さというのは残念ながら永久的なものではなく、だんだんと元の色に戻っていこうとします。これをホワイトニングの「後戻り」と言いますが、この後戻りの仕方というのは人によっても違いがあり、それぞれの生活習慣によって大きく差が出てくるものです。ホワイトニング後の白さをキープするためには、いくつかコツがあります。今回はホワイトニングの白さを保つために注意すべきことについてご紹介していきます。

ホワイトニング後にはなぜ後戻りが起こる?

ホワイトニング後にはなぜ後戻りが起こる?
ホワイトニングの効果が続かないと「薬剤が悪かったのでは?」と思ってしまうかもしれません。しかしこれはどんな薬剤を使っても起こってしまうものです。このようなホワイトニングの後戻りがなぜ起こるのか、それは次のような理由によります。

●飲食物の色素がまたついてしまうから
歯の表面は飲食物やタバコなどによって着色してしまうものです。これはティーカップや湯のみに茶渋がついてしまうのと同じようなことです。特に普段から色の濃いものを口にする機会が多い人は、歯に着色がつきやすくなります。

ホワイトニングによって、歯の表面に入り込んだこのような着色を薬剤で分解し、取り除いて白くすることができますが、ホワイトニング後も着色しやすい飲食物を口にし続けることによって、また再度着色してきてしまうのです。

●エナメル質が再石灰化をしているから
ホワイトニングで歯を白くすることができる理由の一つに、「マスキング効果」というのがあります。これは、ホワイトニングの薬剤によって、歯の再表層のエナメル質の構造を変化させ、すりガラス状にすることにより、その奥にある黄色い象牙質の色をマスキング(見えないように)するというものです。しかし、この効果も永久に続くものではありません。エナメル質の表面は常に「再石灰化」という、歯の表面が溶けては修復されるということを繰り返しています。これにより、だんだんと元々のような表面構造に戻って行ってしまうのです。

ホワイトニングの後戻りをなるべく起こさない方法

ホワイトニングの後戻りをなるべく起こさない方法
●着色しやすい飲食物・タバコをなるべく避ける
色の濃いもの(コーヒー、紅茶、赤ワイン、ミートソース、カレー、チョコレートなど)をよく食べる人は、なるべくそのようなものを摂り過ぎないように気をつけてみましょう。また、タバコを吸う人はタバコのヤニ(タール)がつくとなかなか取り除くことができないため、タバコも極力控えるようにしましょう。

●歯磨き粉に気をつける
歯磨き粉にもいろいろありますが歯磨き粉の選び方によっても後戻りの仕方が変わってきます。例えば、研磨剤を多く含む歯磨き粉は使った直後はとても白くなる気がしますが、それは歯の表面を削って白くしているからです。それゆえその後は、歯の表面についた傷に着色がつきやすくなりますので気をつけましょう。できればホワイトニング用の歯磨き粉を使うとホワイトニングの効果が持続しやすくなりますのでオススメです。具体的にどのような製品を選べば良いかというのはは担当の歯科医師に聞いてみるとよいでしょう。

●定期的に歯科医院でクリーニングを受ける
歯の表面につき始めた着色を歯科医院でこまめにクリーニングし、取り除くことによって着色物質が歯の奥に沈着しにくくなるため、安定した白さを保ちやすくなります。着色の仕方は人それぞれですので、自分に合ったクリーニングの間隔はどのくらいがベストか、治療を受けた歯科医院で聞いてみるとよいでしょう。

●定期的にタッチアップをする
タッチアップというのは、ホワイトニングをまたやり直すことです。歯科医院で自分に合った歯のトレーを作ってもらい、専用の薬剤をそこに注入してお家で好きなタイミングでできるホームホワイトニングの場合、ホワイトニングのトレーと余った薬剤を保管しておけば、お家で好きな時にタッチアップをすることができます。もし薬剤がない場合や、古くなってしまっている場合には歯科医院で薬剤だけ買って手持ちのトレーで行うことが可能です。タッチアップをする前には歯科医院でクリーニングを行って極力歯の表面をきれいにしておくことをおすすめします。

ホワイトニングは一度やったら完了というわけではありません。施術が終わった後も自己管理、歯科医院によるプロの管理を受け続けることで理想的な白さを持続することができます。また、ホワイトニングの方法にもいくつかあり、それぞれの方法によっても白さを継続できる期間というのが変わってきます。ホワイトニングの方法、それぞれの特徴について担当の歯科医師によく話を聞き、自分に合った方法を選んでいくとよいでしょう。


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