●アマルガムのメリット
・操作が簡単である
・材料費が安い
・歯髄(歯の神経部分)に対して刺激性がない
・強度に優れる
・強い抗菌性があり、虫歯の再発が少ない
●アマルガムのデメリット
・審美性に劣る
・水銀の毒性の問題がある
・金属イオンが唾液に溶け出す性質がある
・熱を伝えやすい
・歯に接着しない
・噛み合わせの力によって変形しやすい
●アマルガムが体に引き起こす悪影響
1.アマルガムの水銀が体に蓄積する
アマルガムに含まれる水銀は、体内へ蓄積することがわかっています。お口の中には飲食物が毎日入ってきますし、噛むという刺激も加わり、水銀がだんだんと溶け出して体のあちこちに蓄積し、様々な体の不調を起こしている可能性も指摘されています。水銀は体にとって有害な重金属のうちでも特に神経毒性が高く、頭痛やうつ病、視力・嗅覚の低下、慢性疲労、イライラ、四肢の痺れなどを起こしやすくなるとも言われています。
2.金属アレルギーを起こす可能性
現在保険治療で使われている銀歯もそうですが、金属を口の中に入れていることで、金属アレルギーを引き起こすことがあります。歯科金属で起こる金属アレルギーは体のあちこちに皮膚症状を出すことが多く、非常に分かりづらいのも難点です。
アマルガムを外してもらう場合には、ラバーダムという装置をお口に取り付け、削られることによって出た蒸気化した水銀を吸い込まないように対策してくれる歯科医院でやってもらうようにしましょう。実際、アマルガムを削る方の立場である歯科医師も蒸気化した水銀を吸い込んでいるとも言われ、アメリカでは半数の歯科医師が水銀中毒になっているという調査報告もあります。それゆえ、アマルガムを外す際には、自分が吸い込まないように十分に注意しなければなりません。特に妊娠中、授乳中の場合は無理にアマルガムを外すのを急がず、出産、授乳が終わってからアマルガム除去を受けるようにしたほうがよいでしょう。
人気コラム