審美歯科

虫歯を見た目良くきれいに治療したい!どんな治療法があるの?

2018.11.28
虫歯はなるべく見た目良く治療したいですよね。保険診療の場合、材料の種類に制限があるので、なかなか思い通りの見た目にならないこともあります。でも、保険外の診療に目を向けると、驚くほどきれいに治療ができて、見た目にも本物の歯と区別のつかない仕上がりにすることだって可能です。今回は虫歯を見た目良く治療するためにはどのような方法があるかについてご紹介していきます。

虫歯を見た目良く治療する方法

虫歯を見た目良く治療する方法
虫歯を見た目良く治療する方法には次のような選択肢があります。

●コンポジットレジン
<コンポジットレジンの特徴>
コンポジットレジンは、歯科用の強化プラスチックで、主に前歯の治療や、奥歯の小さめの虫歯の治療に用いられます。歯の色調に合わせて様々な色のパターンから選ぶことができます。虫歯を削り取った後に型取りをせず、接着用のボンドを塗った後に、歯に直接やわらかい状態のコンポジットレジンを詰め、専用の光を当てて固めます。保険適用のもの、適用外のものがあります。

■メリット
保険で治療する場合、安価で治療が受けられること、1回の治療で終了できること、保険のものでも自然な見た目に仕上げられること、型取りが必要な治療と違って、削る量が最小限で済むことなどが挙げられます。保険外のコンポジットレジンを選択した場合、より色のバリエーションが豊富であるため、より美しい仕上がりにすることができますし、強度や耐久性も保険のものより優れています。

■デメリット
特に保険のものに関しては、年数が経つと変色してくること、奥歯のように強い力がかかるところは、年数が経つと磨り減ったり欠けたりしてしまうため、詰め直しが必要になってしまうこと、保険外のものは治療費が数万円単位と、高額になってしまうこと、治療する歯科医師の技術によって仕上がりに差が出ることなどが挙げられます。

●ハイブリッドセラミック
<ハイブリッドセラミックの特徴>
ハイブリッドセラミックは、セラミックの「硬すぎる」という弱点と、コンポジットレジンの「変色しやすく、摩耗したり欠けやすい」という弱点をそれぞれカバーするために、両者を配合してそれぞれの長所を生かした材料となっています。銀歯が入っていたところや、奥歯の大きめの虫歯を自然な色合いで治療したい、なるべく低予算で白くしたい、というような方にオススメの治療法です。

■メリット
歯の色に合わせた色で製作しますので、見た目が自然で美しいのが特徴です。また、材質的に適度な柔軟性を持った硬さを有しているため、噛み合わせの歯を傷めることがありません。セラミックに比べて価格設定がリーズナブルなのも魅力です。そして、金属を一切使用しませんので、金属アレルギーが心配な方にも安心ですし、金属イオンが溶け出して起こる歯茎の黒ずみ「メタルタトゥー」の心配もありません。

■デメリット
見た目は白く透明感のある仕上がりにはなりますが、セラミックに比べると審美的には劣ります。また、プラスチックが入っていますので吸水性を有しており、年月がたつと変色してしまう可能性があります。

見出し

●セラミック
<セラミックの特徴>
セラミックは、陶器の素材できているとても硬い材料です。現在主に使われているセラミックとしては3種類あり、金属のフレームの上にセラミックを焼き付けたメタルボンドセラミック、アルミナという素材の上にセラミックを重ねたオールセラミック、ジルコニアという素材にセラミックを重ねたジルコニアセラミックに分けることができます。セラミックは現在使用されている材料の中で最高の品質を持った材料です。

■メリット
セラミックは透明感に優れ、天然歯のような自然な美しさを再現することができます。また、表面に傷がつかないため、経年的に変色することがなく、プラークがつきにくいので歯茎にも優しいという特長があります。ジルコニアセラミックの場合、非常に強度に優れているため、かつてでは金属なしでは不可能であった奥歯のブリッジにも対応することができます。金属を使用しないジルコニアセラミックやオールセラミックの場合、金属アレルギーを起こすことがありませんし、歯茎のメタルタトゥーを起こすこともありません。金属を使用したメタルボンドセラミックの場合においても、使用する金属に貴金属を使用する場合には、金属アレルギーを起こしにくくなります。

■デメリット
デメリットとして、治療費が他の治療に比べて高くなってしまうということが挙げられますが、耐久性に優れ、美しさがずっと持続することを考えれば、決して高いとも言い切れません。他の材料に比較して削る量が多くなってしまうことはデメリットとして挙げられます。これは、セラミックの厚さを十分に保つ必要があるためであり、神経が入っている歯の場合にはその点不利になります。ただし、もともと神経を取っている歯の場合にはそれが問題になることはありません。

材料によってそれぞれ利点、欠点があります。材料を選ぶ際には担当医と相談して自分に合ったものを選んでいきましょう。


^