●麻酔が切れるまでの注意事項
虫歯を削る時や、神経の入った歯を削る時には通常麻酔をして行います。麻酔は人によっても違いますが、だいたい2〜3時間で切れてきます。その間は麻酔をした側の唇や頬の感覚が麻痺していますので、誤って口の中を噛むことのないように、なるべくものを食べるのは避けるようにしましょう。
●仮の蓋の状態での注意事項
型を取ってから人工物が出来上がるまでは、仮の蓋で過ごすことになります。仮の蓋もかたまればある程度の硬さにはなりますが、ものを食べるのに耐えられるようにはなっていませんので、決してそちら側でものを噛まないようにしましょう。もし仮に蓋が取れてしまったら放置せず、痛みが出たり、歯が欠けたり、歯が移動するということを避けるために、なるべく早めに仮の蓋をやり直してもらってください。
●つけた後はすぐに食事をしない
詰め物・被せ物を歯にくっつけるセメントは、かたまるのに時間がある程度かかります。セメントの種類によってもかたまる時間に多少の違いはありますが、くっつけてから通常最低30分は物を食べないようにしましょう。
●神経の入っている歯の場合は飲食物の温度に注意
神経の入っている歯というのは歯を削った後、中の神経が過敏な状態になっています。そのため、詰め物や被せ物を入れてからも温度刺激に敏感になっていますので、いきなり冷たいもの、熱いものをお口の中に入れることは控えましょう。
●しみる(とくに冷たいもの)
歯を削ると中の神経が過敏になり、温度刺激、特に冷たいものに対して敏感になり、ジーンとしみるという症状は通常よく起こります。特に銀歯は熱を伝えやすいため、頻繁に起こります。虫歯が神経に近いところまで進行していた場合にはこの傾向が特に顕著になります。しみる症状は歯を削った量にもよるのでケースバイケースではありますが、一般的には1週間もすれば落ち着いてくることがほとんどです。
●噛み合わせが高く感じる
詰め物や被せ物を入れた直後に「高い感じがする」というのもよくある症状です。詰め物や被せ物を入れる際の「高さ」というのは、元々の歯の噛み合わせの状態を想定して調整しますが、歯を削った後、しっかり噛んでいない仮の蓋の状態が数日続くため、ちょうど良い高さでも高く感じてしまいやすいのです。適正な高さであれば、だんだんとそのような違和感はなくなって、気にならなくなってきます。
●きつい感じがする
詰め物・被せ物を入れた直後圧迫されるような「きつい感じ」がすることもよくあります。これも、歯を削った後、仮の蓋をしていても微妙に歯が移動してしまっていることがあるため、そのように感じてしまうのです。通常は1日も経たないうちにきつさもなくなってしまうことでしょう。
●噛むと痛くなってきた
噛んでいるうちにだんだんと痛くなってきた、という場合には噛み合わせの高さが高すぎる可能性があります。「慣れれば痛みもなくなるだろう」と放置していると、痛みがひどくなる恐れがありますので、このような場合には歯医者へ連絡し、高さをもう一度確認してもらいましょう。
●しみるが「痛い」に変わってきた
詰め物や被せ物を入れて間もない頃はしみることの方が多いですが、その症状がだんだんと治るのではなく、だんだん痛くなってくる場合には中の神経が強い炎症を起こしてしまっている可能性があります。場合によっては神経の処置をした方が良いため、一度診てもらいましょう。
●歯と歯の間に物が挟まる
ものを食べるといちいち歯と歯の間にものが詰まってしまう場合、歯と歯の隙間が広すぎる可能性があります。放置すると歯茎が強く炎症を起こしてしまうこともあるので、挟まる場所を一度確認してもらいましょう。
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