●歯医者に滅多に行かない
虫歯になったことがないような歯の強い人は、歯のトラブルが起こったことがほとんどないため、歯医者に行くきっかけがないまま大人になってしまうことも珍しくありません。そのため、歯石が付いていてもそのままクリーニングをせず、何十年も放置されたままになってしまっている場合もあります。歯石は歯と似た色をしていますので、歯石を歯の一部だと勘違いしてしまっている場合も少なくありません。
歯周病はかかり始めの段階で対処すれば治癒、もしくは進行をストップさせることができますが、何十年も放置されてしまうと重度の歯周病に進展してしまいます。その点で言うと、虫歯ができやすい人の方が、歯医者に通うことが多くなるため、歯周病をコントロールしやすいとも言えます。
●歯周病は痛みなどの症状を感じにくい
歯周病の特徴として、「痛みなどの症状を感じにくい」と言うものがあります。また、歯周病の多くは慢性的にじわじわと何十年もかけて進んでいきますが、特に初期から中期にかけてはあまり痛みを感じることもありませんので、知らないうちにだんだんと悪化してしまいます。歯がぐらついてきたり、歯茎が大きく腫れて痛くなったり、というような症状を出す頃には、すでに重度の歯周病となっていますので、この時点で歯医者に行ったとしても、もはや打つ手立てはなく、全部一気に抜歯になってしまうことすらあります。
虫歯、歯周病を防ぐためには、普段の歯磨きを丁寧に行うこと、そして定期的に歯科医院を受診し、検査、クリーニングを行うことが欠かせません。これさえきちんと行っておけば、虫歯や歯周病で苦しむ可能性はかなり低くなり、一生自分の歯で噛み続けることも夢ではありません。
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