審美歯科

歯の隙間・変色・形を手軽に治したい!ダイレクトボンディング法とは

2018.11.16
歯の隙間があいている、詰め物が変色して気になる、歯の形が悪くて気になる、という人にとって、ダイレクトボンディング法は効果的な治療法の一つです。ダイレクトボンディング法は歯科用プラスチックを使って、手軽に受けられるのが魅力ですが、そのほかにも色々な点でメリットがあります。ダイレクトボンディングとはどのような治療か、詳しくご紹介していきましょう。

ダイレクトボンディング法とは

ダイレクトボンディング法とは
ダイレクトボンディング法は、審美的ダイレクトレジン修復とも呼ばれているもので、コンポジットレジンと呼ばれる歯科用プラスチックを、お口の中で歯に接着剤を塗った上に直接盛り付けていき、天然歯のような美しさを再現できる治療法です。型取りの必要がないため、即日で治療を終わらせることができる、虫歯がある場合にも最小限の切削量で済む、歯の形を修正する目的で行う場合には歯を全く削る必要がない、など多くのメリットがありますが、セラミックに比べて治療費を抑えて治療ができるのも魅力の一つです。コンポジットレジンによる治療は、保険を使った治療においても受けることは可能ですが、使用する材料が保険のものと自費のものでは異なります。

保険のコンポジットレジンと何が違う?

それでは、ダイレクトボンディング法のコンポジットレジンは、どのような点において保険治療で使用するコンポジットレジンと違いがあるのでしょうか。まず審美性の面でより優れていることが挙げられます。ダイレクトボンディングで使用するコンポジットレジンは、透明感や色調のバリエーションが多く、より個人個人の天然歯に近づけた色合いを表現することができます。また、摩耗耐性に優れ、変色もしにくい品質になっているため、年数が経てば経つほど、保険のコンポジットレジンとの違いが歴然と現れてきます。日本の保険システムでは、より審美的な治療には保険がきかないため、ダイレクトボンディング法のような審美性に重点をおいた治療は、どうしても自費になってしまうのが現状です。

ダイレクトボンディング法でできること

ダイレクトボンディング法でできること
ダイレクトボンディング法でできることとして、次のようなものが挙げられます。

●前歯のすきっ歯の隙間を埋める
前歯にすきっ歯がある場合、矯正治療で歯を動かす、被せ物をして治す、というような治療法もありますが、矯正治療は装置をつける必要がありますし、治療期間もかかってしまいます。また費用も高額になってしまいます。そして、被せ物をする場合、健康な歯を多く削る犠牲を払わなければなりません。ダイレクトボンディング法であれば、歯を一切削ることなく、それほど費用の負担をかけず、歯の表面にプラスチックの素材を盛り足すだけで、1日で見た目を改善することができます。

●歯の形が気になる場合の修正
歯が少しだけ欠けている、左右非対称である、というような場合、ダイレクトボンディング法なら、削ってかぶせるというようなことをせず、材料をそこに盛り足すだけで簡単に悩みを解決することができます。

●前歯の虫歯をなるべく美しく治す
前歯の虫歯の治療はもちろん保険治療のコンポジットレジン充填という治療法でも可能です。しかし、保険適用のコンポジットレジンは、経年的に変色しやすいため、どうしても月日が経つと黄ばんできてしまい、審美性を保つのが非常に難しいと言えます。ダイレクトボンディング法のコンポジットレジンを使用することで、より美しい見た目をより長くキープすることができます。

●変色した詰め物、気になる銀歯を目立たないようにする
過去に前歯を詰めたところの変色が気になる、銀歯が見えて気になる、という人もいることでしょう。過去に詰めたコンポジットレジンの色が気になる場合、全て一度削り取って詰め治す必要があるのですが、ダイレクトボンディングの材料を使うことで変色しにくくなります。また、銀歯の場合も小さめのもので、力が強くかからない場所であれば、ダイレクトボンディング法で治療し、きれいな見た目にすることが可能です。

●ホワイトスポットなど歯の変色の改善
歯の一部が白く変色している「ホワイトスポット」や、エナメル質形成不全などで歯の色が一部黄色や茶色に変色している場合にも、ダイレクトボンディング法はとても有効で、簡単に色調を健全な歯のように調整することができます。

ダイレクトボンディング法の注意点

ダイレクトボンディング法は、保険のコンポジットレジンに比べて変色しづらく、きれいな色合いが長続きします。ですが、やはりプラスチックが原料となっているため、年月が経つと、ツヤが失われてきたり、変色してきたり、ということはあります。そのため、ダイレクトボンディング法で治療を受けた後は、美しさを保つために、定期的にメインテナンスを受け、表面を必要に応じて磨いたり、詰め替えたりなどの処置を受ける必要があります。

また、ダイレクトボンディング部に強い力をかけてしまうと、外れてしまうこともありますので、飲食時には必要以上に硬いものを噛まない、というようなことも注意する必要があります。


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