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歯ブラシだけでのブラッシングの場合、どんなに頑張っても全体の6割くらいしか汚れが取りきれないことが調査の結果分かっています。つまり毎回4割の汚れは取り残されていることになります。この取り残しが虫歯や歯周病を作り出す原因になるのです。「毎日歯磨きをしてるのに、なんで虫歯や歯周病になるの?」と不思議に思っている人は実はこれが大きな原因だったと考えてほぼ間違いないでしょう。
●健康なお口を保つことができる
デンタルフロスを使うと、歯ブラシだけでは取り残してしまう歯間の汚れを落とすことができます。歯間は虫歯ができやすい場所の一つであり、歯周病が起こりやすい場所でもあります。そのため、毎日デンタルフロスを歯間に通すことによって、虫歯や歯周病を予防し、若々しい口元を保つことができます。
もしデンタルフロスを使わず、虫歯や歯周病にかかってしまうと、虫歯の治療を保険で行なった場合には銀歯の詰め物や被せ物がたくさん入り、老けた印象になりますし、歯周病が進行すると歯茎が下がって、こちらも年齢より老けた印象を周囲に与えてしまいます。
●虫歯や被せ物の不具合を早く発見できる
デンタルフロスを使っていると、スムーズに糸が通るところ、そうではないところが指に直接伝わってきます。いつも糸(フロス)が毛羽立ったり、切れてしまうところというのはその部分に何か穴や段差などの異常が起こっている場合が多く、それが虫歯や被せ物の不具合の早期発見につながることがよくあります。虫歯や被せ物の不具合があっても、初期の頃にはほとんど痛みなどの自覚症状がありませんので、デンタルフロスでそのような異常をいち早く自己発見できることで、早めの治療が可能となり、できるだけ歯を大切に残していくことが可能になります。
●歯周病が原因で起こる全身の病気を予防できる
歯周病は血管や気管、消化器などに入り込み、様々な病気を起こすことが最近問題になっています。つまり、歯周病にかかりさえしなければ防げる病気がたくさんあるのです。病気をすると一気に老け込んでしまうのはよくあることです。デンタルフロスを毎日行うだけで歯周病を防ぎ、このような病気を防ぐことにもつながります。実際にアメリカの歯科医師会ではFloss or die (デンタルフロスをしますか、それともしないで死にますか)というキャッチコピーを歯周病キャンペーンの時に掲げました。それほどデンタルフロスというのは体の健康を保つ上でも重要だということが言えるのです。これは大げさなことでもなんでもありません。
この他にも、デンタルフロスを毎日行うことで、口臭の改善にもなります。一度デンタルフロスをやるのに慣れると、もうそれなしでは気持ち悪いと感じるようになるでしょう。デンタルフロスの使い方については是非一度歯科医院で正しい使い方を教えてもらうことをおすすめします。
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