ホワイトニング

歯のくすみの原因、ステインとは

2018.02.16
歯が昔に比べてくすんできたな、黄色っぽいなというような場合、それはステインが歯の表面にこびりついている可能性があります。歯が黄ばんでいると、「歯磨きをしてなさそう」「口が臭そう」「笑顔が残念」「老けて見える」というようなマイナスな印象を周囲から持たれがちなのをご存知ですか?口元というのは意外と見られているもので、歯にステインがついたままだと、様々な面で知らないうちに損をしてしまう可能性があります。今回は、歯のくすみの原因ステインの正体とは何なのか、どのようなことが原因となってついてしまうのか、ステインにはどう対処したら良いのか、ということについて詳しく見ていきたいと思います。

ステインとは

ステインとは
ステインとは、歯の表面についた着色汚れのことで、湯飲みにつく茶渋のようなものです。歯の色そのものが変色しているのではありませんが、茶渋のようにだんだんと蓄積して、歯のくすみ・黄ばみ・茶色っぽい着色となり、茶渋と同様、こすってもなかなか落ちなくなります。湯飲み茶碗やティーカップを毎回洗っていても茶渋がついてきてしまうように、歯の場合も、毎日歯磨きをしていてもどうしてもついてきてしまうものなのです。

●ステインの原因になるものとは
ステインの原因になるのは、外部から口の中に入ってくるもの、つまり飲食物やタバコです。飲食物の場合に原因になるものとしては次のようなものが挙げられます。

●タンニンを含むもの
タンニンは「渋み成分」のことで、茶類、コーヒー、赤ワインなどに多く含まれます。タンニンの含有量が多いほど、着色もしやすくなります。茶には緑茶、紅茶、烏龍茶、番茶などがあり、紅茶や番茶が色のつきやすいお茶、とよく言われますが、お茶の濃さにもよりますので、緑茶でも濃い緑茶を頻繁に飲んでいれば、着色しやすくなると言えます。タンニンはエナメル質表面を覆っているペリクルと呼ばれるタンパク質の膜と結びつきやすいため、着色しやすいのです。

●色の濃い飲食物
色の濃い飲食物としては、カレー、ケチャップ、ソース、ミートソース、着色料の入ったジュースなどがあります。頻繁に口にすることで、歯が黄ばんだり着色したりする原因になります。

●タバコ
タバコのヤニの原因「タール」はねっとりと歯の表面にこびり付きます。タールは茶渋よりも取れにくく、歯科医院の専用の器具を使っても取るのに苦労することがあります。タールは汚れの原因となるだけでなく、臭い匂いや有害物質を放出し続ける厄介なものです。

●ステインは歯に傷がついているほど付きやすくなる
歯の表面には目では確認できないような細かい傷がたくさんついています。これは食べ物を噛んだり、長年の歯ブラシによるもので、年齢を重ねるほどにたくさんついていきます。この傷に飲食物の色素が入り込み、余計に着色しやすくなります。

ステインへの対処法

ステインへの対処法
ステインがつくと気になってしまうものですが、間違った対処法をすると歯を痛めてしまったり、余計にステインがつきやすくなることになりかねません。ステインに対しては次のように対処してみるとよいでしょう。

●ついてしまったステインには・・
すでについてしまったステインに対しては、慎重に対処しましょう。硬い歯ブラシを使ってゴシゴシ磨いてみたり、研磨剤がたくさん入っている歯磨き粉を使って落とそうとするのはオススメしません。その場ではステインがましになったような気になるかもしれませんが、歯の表面に傷がたくさんついてしまい、その後余計に着色がつきやすくなってしまいます。また、エナメル質自体を削って薄くしてしまうことにも繋がります。エナメル質が薄くなると、内部にある黄色い色をした象牙質が透けて見えるようになって、余計に歯が黄色く見えてしまいます。また、エナメル質が少なくなることで、知覚過敏の症状も起こりやすくなってしまいます。ステインが気になったら歯医者さんでクリーニングを受けるのが一番安心です。歯医者のクリーニングPMTCは歯を隅々まできれいにし、歯の表面をツルツルに仕上げる効果もあるので、ステインがつきにくくなります。もし、クリーニングをしても白さに満足がいかない場合には、ホワイトニングを受けることもできます。

●ステインを予防するには・・
ステインに対しては、まず着色しやすい飲食物やタバコを控えるのが最も簡単な予防法です。しかし、飲食物の場合は全く控えるというわけにもいかないと思いますので、お茶やコーヒー、ワイン、色の濃い飲食物を口にした後は、色素が沈着しないうちに水で口をすぐゆすぐか、水を飲む、唾液をたくさん出すためにガムを噛むようにするとステインがつきにくくなるでしょう。

また、普段の歯磨きが適当だと、ステインはもちろんつきやすくなってしまいますので、普段の歯磨きをしっかりと行うことも重要です。1日に最低2回、寝る前の歯磨きはたっぷりと時間をかけて行うようにすると虫歯・歯周病予防対策としても効果的です。


^