●唾液が少なくなると起こってくる様々なトラブル
■虫歯や歯周病にかかりやすくなる
口の中が乾くと、虫歯や歯周病などのお口のトラブルが起きやすく、また悪化しやすくなります。それゆえ、唾液が少ないということは歯を早く失うことにつながり、お口や体の健康を損ねやすいだけでなく、シワが増えたり、肌のハリが失われやすいなど、見た目にも大きく影響してきます。
■口臭がひどくなる
唾液が減ると、唾液の殺菌作用や自浄作用がうまく行われなくなるため、口臭が強くなりがちです。いくら見た目をきれいにしていても口臭がひどければ台無しになってしまいます。
■口の中のあちこちが痛くなる
唾液はお口の粘膜を保護していますので、それが少なくなると、お口の中が傷つきやすくなり、粘膜や舌がピリピリ痛んだり、口内炎や口角炎ができやすくなって、不快な症状に悩まされることがあります。
■ものが飲み込みにくくなる
お口に潤いがないと、食べ物をうまく飲み込むことができなくなります。
■味覚障害を起こすことがある
味というのは、唾液に味成分が溶け込んで、それを舌の味を感じる器官が感知することで認識できますが、唾液が少ないとそれがうまく行われずに味がわかりにくくなることがあります。
最近は加工食品を食べることが増え、硬い食べ物を食べなくなってきたことにより、噛む回数が減って唾液腺が刺激されなくなってきています。また、小さな頃から「よく噛む」ということをしないため、口周囲の筋力が低下し、歯並びが悪くなったり、口呼吸をする人が増え、口が乾燥しがちになっています。さらにスマホやゲーム、インターネットが普及していることにより、会話をする機会が昔に比べて大幅に減っていることが、唾液腺の機能を低下させ、これらのことが絡み合って、特に若い世代にドライマウスが増えていると考えられています。
■ストレスを溜めすぎないようにする
ストレスを感じると自律神経の働きにより唾液が分泌されづらくなります。リラックスする時間をなるべくとり、適度にストレスを発散するようにしましょう。
■「唾液を出す」ことを意識する
とにかく「よく噛む」「よく話す」ことを意識しましょう。これだけでもずいぶん違います。ノンシュガーのガムを噛むのもオススメです。
■嗜好品はほどほどにする
タバコやアルコールのような嗜好品はお口の中を乾燥させてしまいます。特にタバコはお口の健康にも有害ですので、できれば禁煙をお勧めしますが、なるべく少なめを心がけましょう。
■食生活や生活習慣に気を使う
規則正しい生活、健康的な生活を心がけ、自律神経を整えて唾液が出やすい環境を整えましょう。
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