審美歯科

唾液不足「ドライマウス」に要注意。唾液がお口の美容と健康に不可欠な理由

2018.06.22
皆さんはドライマウスという言葉を聞いたことがありますか?目が乾燥する「ドライアイ」は有名ですが、ドライマウスという言葉はそれほど耳にしたことがないかもしれませんね。このドライマウスは別名「口腔乾燥症」とも呼ばれるもので、お口の中の唾液が少なくなってしまう状態のことを言います。ドライマウスになると、お口の中が不快になるだけでなく、お口の健康、そして美容にまで影響が出てきます。ドライマウスとはどのようなもので、どのような悪影響があるのか、ドライマウスになる原因、そしてドライマウスの対策・予防法などについて見ていきましょう。

唾液が少なくなる「ドライマウス」とは

唾液が少なくなる「ドライマウス」とは
お口の中には唾液が満たされていて当たり前・・と思われがちですが、種々の原因でお口の中は乾いてしまうことがあります。最近特に若い人や成人女性に増えていると言われており、日本では約800万人もの人がドライマウスであるとも言われています。ドライマウスになると、ただ「口が渇いた」と感じるだけでなく、次のような様々なトラブルが起こってくることがあります。

ドライマウスになると起こってくる、美容、健康に関するトラブル

●唾液の重要な働き
唾液には実はいろんな働きがあり、お口の中を洗い流す「自浄作用」、細菌の繁殖を抑える「殺菌作用」、消化を促進する「消化作用」、初期虫歯を治してくれる「再石灰化作用」、口の中を潤して飲み込みやすくする「潤滑作用」、お口の粘膜を守る「粘膜保護作用」、口の中を中和する「pH緩衝作用」などがあります。そのため唾液がお口の中に少なくなると、次のような様々なトラブルが起こってきます。

●唾液が少なくなると起こってくる様々なトラブル
■虫歯や歯周病にかかりやすくなる
口の中が乾くと、虫歯や歯周病などのお口のトラブルが起きやすく、また悪化しやすくなります。それゆえ、唾液が少ないということは歯を早く失うことにつながり、お口や体の健康を損ねやすいだけでなく、シワが増えたり、肌のハリが失われやすいなど、見た目にも大きく影響してきます。

■口臭がひどくなる
唾液が減ると、唾液の殺菌作用や自浄作用がうまく行われなくなるため、口臭が強くなりがちです。いくら見た目をきれいにしていても口臭がひどければ台無しになってしまいます。

■口の中のあちこちが痛くなる
唾液はお口の粘膜を保護していますので、それが少なくなると、お口の中が傷つきやすくなり、粘膜や舌がピリピリ痛んだり、口内炎や口角炎ができやすくなって、不快な症状に悩まされることがあります。

■ものが飲み込みにくくなる
お口に潤いがないと、食べ物をうまく飲み込むことができなくなります。

■味覚障害を起こすことがある
味というのは、唾液に味成分が溶け込んで、それを舌の味を感じる器官が感知することで認識できますが、唾液が少ないとそれがうまく行われずに味がわかりにくくなることがあります。

ドライマウスになる原因

ドライマウスになる原因
ドライマウスになる原因としては、加齢現象、タバコ、アルコール、更年期障害、薬の副作用、ストレス、食生活や生活習慣の乱れなどがあげられます。特に、最近の原因で増えているものとして、ストレスや食生活の乱れ、そして、スマホやインターネットの普及により会話が減ったことなどが指摘されています。

最近は加工食品を食べることが増え、硬い食べ物を食べなくなってきたことにより、噛む回数が減って唾液腺が刺激されなくなってきています。また、小さな頃から「よく噛む」ということをしないため、口周囲の筋力が低下し、歯並びが悪くなったり、口呼吸をする人が増え、口が乾燥しがちになっています。さらにスマホやゲーム、インターネットが普及していることにより、会話をする機会が昔に比べて大幅に減っていることが、唾液腺の機能を低下させ、これらのことが絡み合って、特に若い世代にドライマウスが増えていると考えられています。

ドライマウスへの対策・予防法

ドライマウスは自分で意識することである程度予防ができます。ドライマウスにならないようにするには、次のことに気をつけてみましょう。

■ストレスを溜めすぎないようにする
ストレスを感じると自律神経の働きにより唾液が分泌されづらくなります。リラックスする時間をなるべくとり、適度にストレスを発散するようにしましょう。

■「唾液を出す」ことを意識する
とにかく「よく噛む」「よく話す」ことを意識しましょう。これだけでもずいぶん違います。ノンシュガーのガムを噛むのもオススメです。

■嗜好品はほどほどにする
タバコやアルコールのような嗜好品はお口の中を乾燥させてしまいます。特にタバコはお口の健康にも有害ですので、できれば禁煙をお勧めしますが、なるべく少なめを心がけましょう。

■食生活や生活習慣に気を使う
規則正しい生活、健康的な生活を心がけ、自律神経を整えて唾液が出やすい環境を整えましょう。


^