[オフィスホワイトニングについて]
●オフィスホワイトニングのメリット
一つ目は、すべてを歯科医や歯科衛生士といったプロの方にお任せできることです。ホワイトニングを行っても悪影響が起きないかを事前診断から処置してもらえ、そして施術後の管理までおこなってくれるので、処置の手間はなく、プロの方々がおこなってくれるので安心感もあります。
二つ目は、効果に即効性があることです。オフィスホワイトニングで使用されるホワイトニング剤は高濃度な過酸化水素水を使用するため、施術を行った日から歯が白くなったことを実感することができます。
●オフィスホワイトニングのデメリット
まずは、メリットとしてあげたすぐに白くしていくため、色戻りも早くなることです。
施術から約3ヶ月程度したぐらいから少しずつ、色が戻ってきてしまいます。
平均持続期間は3ヶ月~6ヶ月になり、これはホームホワイトニングの平均持続期間が1年~2年になるので、持続期間が短いことが分かります。
また、施術後も定期的にメンテナンスによる通院が必要になります。忙しくてなかなか歯医者に行くことができない方には、通院できず色がすぐもどってしまうこともあります。
次に費用面に関してですが、費用面に関しても、1回あたり施術はホームホワイトニングよりも高くなってきます。また、ホワイトニングは保険外になります。そのため、歯科医院によって、設定金額が変わってきます。
オフィスホワイトニングは持続性が低いため、費用がかさんでしまうこともデメリットの一つです。
[ホームホワイトニングについて]
●ホームホワイトニングのメリット
ホームホワイトニングのメリットとして、まずあげられるのは持続性が長いことです。
ホームホワイトニングでは、オフィスホワイトニングに比べて効き目が緩やかなホワイトニング剤を使用するため、歯に与えるダメージが少ないため色がもどりにくくなっています。
また、自分のペースでおこなっていくため自分が希望する歯の白さまでホワイトニングをおこなえることもメリットの一つでしょう。
●ホームホワイトニングのデメリット
ホームホワイトニングは自宅でおこなえるホワイトニングのため、歯科医や歯科衛生士といったプロの方々の下で行うわけではないため、使用する薬剤もオフィスホワイトニングに比べて濃度が低く安全なものを使用するため、歯が白くなったと実感できるまで継続しておこなっていく必要がある。
また、ホームホワイトニングでは、器具など手入れからケアまで自分でおこなっていく必要があるため、安全性や手間がかかる上でデメリットの一つといえます。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングのメリット・デメリットをご紹介してきましたが、それぞれで良いところもあれば、悪いところもあることを知っといていただければと思います。
また、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して歯を白くする方法もあり、これをデュアルホワイトニングといいます。
デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの良いところを併用しておこなっていくホワイトニングのことで、即効性があり、色戻りがしにくいないなど非常に良い方法でそれぞれ単独のみでは到達できない白さまで、歯を白くすることができる。
しかし、2つのホワイトニングを同時でおこなうため費用面は当然高くなります。また、ホワイトニングをしているときは、歯の表面の膜が剥がれやすくなり、歯の表面のエナメル質が露出してしまうため、着色しやすくなりますので、ホワイトニング期間中は、常に飲食物に気を付けていかないといけなくなります。
自分がなりたい歯の色や白くなるまでに必要な期間など、それぞれのメリット・デメリットを知ることで、それぞれにあったホワイトニングの方法を選択していくことが大切になってくるので、歯医者さんに相談してどのホワイトニング方法にしていくかを決めていくことが大切です。
[ホワイトニング治療直後の注意点について]
●食事や飲み物について
まず、1点目は、ホワイトニングは薬剤を使用して、歯の表面にある着色物質の色素を取り除き白くするため、ホワイトニング直後は歯のエナメル質を覆う薄い膜がはがれた状態になっているため、自然に再生するには、24時間程度必要です。
そのため、膜が再生する24時間は飲食物に注意しなければなりません。
ホワイトニング直後、30分~1時間は飲食物を控えるべきです。特に、酸性の飲食物はエナメル質のカルシウムが溶けてしまい、歯の表面を荒らしてしまいます。
また、膜がはがれている状態では、歯に色素が付着しやすいため、膜が再生する24時間以内の間はカレーやコーヒー、紅茶などの色素の付きやすい飲食物は避けるべきです。
●食事や飲み物以外について
食事や飲み物以外で注意するものは、ホワイトニング直後は喫煙も控えないといけません。タバコのヤニ(タール)は歯に着色しやすいため、ホワイトニング後24時間程度は喫煙を避ける必要があります。
また、口紅なども歯に付着する可能性があり、歯に付着してしまうと着色の原因になってしまいますので、直後は控えた方がよいでしょう。
●歯がしみ出したたら
ホワイトニング後は、膜がはがれている状態のため、ホワイトニングをおこなうまえよりもしみやすい状態になっています。膜が再生すれば、基本的にはしみるのも治まりますが、ひどくしみる場合は、歯科医院で知覚過敏用の薬剤を処方してもらったり、フッ素ジェルを歯に塗ったり、鎮痛剤を服用することを検討するのも方法としてあります。しかし、しみがひどく我慢できない場合は歯科医院に相談することをおすすめします。
ホワイトニングは一度行えば一生白いままではなく、色は戻ってきてしまいますが、
歯科医院での定期的なメンテナンスやフッ素が多めの歯磨き粉などを使用することなど様々な工夫をすることで、白さを持続できます。
また、オフィスホワイトニングをおこなっている方に関しては、ホームホワイトニングと併用することで持続性を伸ばせることができるため、歯科医院と相談して一度試してみてもいいかもしれません。
[ホワイトニングの効果が出ない場合]
ホワイトニングの効果に関しては、病気や生まれつきなどの個人差によっても大きく違ってきます。また、被せ物や詰め物が多い人、歯の神経を抜いてしまった人、テトラサイクリンによって歯が変色してしまっている方、金属によって変色してしまっている方に関してはホワイトニングの効果を期待することが難しいです。また、歯のエナメル質が薄くなってしまい歯の黄ばみが目立つようになってしまった方や加齢により歯が黄色くなってしまっている方に関しては個人差や改善方法はありますが、ホワイトニングの効果を十分に期待できないことが多くなってしまいます。
費用などもかかってしまうので、まずホワイトニングをおこなうまえにホワイトニングの効果が十分に期待できる状態なのかを事前に歯科医院で確認することが大切です。
[ホワイトニングの効果を下げてしまうこと]
食後に、歯をしっかり磨かないとプラークが溜まってしまい、その後歯石へと変わってしまいます。その歯石が、口腔内にある状態でホワイトニングをおこなってもホワイトニングで使用する薬剤が歯に浸透しにくくなってしまいホワイトニングの効果を下げてしまいます。をおこなう前には、普段からしっかり歯磨きをしておく必要があります。
しかし、歯磨き粉に含まれている研磨剤によって歯を傷つけてしまい、その傷から歯石になる可能性がありますので、ホワイトニングをおこなう前は研磨剤の含んでいない歯磨き粉でしっかり歯磨きをおこなっていくことをおススメします。また、普段の歯磨きでは取ることのできない汚れや歯石に関しては、歯科医院のクリーニングによって落としことができます。歯科医院のクリーニングをおこなうことで、口腔内に汚れがない状態でホワイトニングをおこなうことによって、薬剤が浸透しやすくなりよりホワイトニングの効果をより一層高めることができます。
[ホワイトニングの治療自体を避けた方がいい方]
●無カタラーゼ症の方
無カタラーゼ症の方は、ホワイトニングの薬剤に含まれる過酸化水素を分解する酵素を持っていないため、万が一薬剤を飲み込んでしまったときに、薬剤に含まれる過酸化水素を分解することができないため、体内に蓄積されてしまいます。過酸化水素が分解されず体内に蓄積されることで、進行性口腔壊死などの危険な疾患を招いてしまうことがあるため、無カタラーゼ症の方はホワイトニングをするには危険が多いため避けるべきです。
●虫歯、歯周病の方
虫歯や歯周病の治療中の方に関しては、ホワイトニングの薬剤が治療中のむし歯や歯周病の患部に仮についてしまった場合、虫歯や歯周病の症状が現在よりもさらに悪化してしまう可能性があるため、避けるべきだと思われます。ただ、オフィスホワイトニングでは、歯科医や衛生士がおこなうため虫歯や歯周病の疾患部分を避けてホワイトニングをおこなうことも不可能ではありませんが、完治するまで避ける方が良いでしょう。
●妊娠中の方
妊娠中のホワイトニングは基本的には、避けられています。歯のホワイトニングの薬剤は基本的に安全とはいえ、薬剤を使用するため避けた方よいと考えられています。現在までに妊婦中の方がホワイトニングをおこなって問題がでたという例はありませんが、妊娠中の方でもホワイトニングを安全におこなえる保証もないため、妊娠中であればホワイトニングはやはり避けた方が良いと考えられます。
●入れ歯・差し歯など人工歯の方
ホワイトニングが天然の歯に効果があるため、入れ歯や差し歯など人工歯には効果がありません。セラミック、金属、プラスチックなどの入れ歯や差し歯を白くしたい場合は、新しく作り変えたり、クリーニングをしたりとホワイトニング以外の方法が必要になってきます。
ホワイトニングの効果が出にくい場合や避けた方が場合などをご紹介してきましたが、歯を白くする方法は、ホワイトニング以外にもさまざまあります。ホワイトニングを実行する前に効果が十分に期待できるのか効果がきたいできないかを歯科医院で事前に調べることによって、ホワイトニングで問題ないのか他の治療のほうがいいのかを知ることができ、ます。まず、事前に調べてそれぞれにあった治療方法で歯を自分が気に入る白さにしていきましょう。
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