インプラント

インプラントをより自然で美しく〜審美インプラントとは〜

2017.12.16
インプラントは第3の歯とも呼ばれることもあるように、まるで自分の歯が蘇ったかのようにお口の中で噛む機能を回復してくれます。そして、インプラントに要求されるもう一つの要素として「審美性」が挙げられます。ほとんどの方は、インプラントを入れれば、当然、きれいで自然な見た目になるものだと思い込んでいますが、実はインプンラントというのは、ただ埋め込むだけで患者さんに満足のいく結果になるとは限らず、自然な見た目にするために数々のテクニックを必要とします。

審美インプラントって?

審美インプラントって?
審美的、つまり自然で美しい見た目が特に重要視されるのは前歯のインプラントです。もちろん奥歯のインプラントの審美性も大事ですが、奥歯は被せ物の部分は見えても、歯茎のラインはあまり見えることはありません。そのため、奥歯の場合は普通にインプラントを埋め込むだけでも、見た目の問題が発生しないことがほとんどなのです。

●前歯のインプラントにより審美性が求められる理由

しかし、前歯の場合は違います。前歯のインプラントは機能を回復するのはもちろんのこと、インプラントを埋め込んでその上にかぶせるセラミック、歯茎のラインを周囲の歯と調和のとれたものにしなければ、見た目が不自然で、周りから浮いたような仕上がりになってしまいます。

安岡デンタルオフィスではこのようなケースにも対応できる、審美インプラントを行なっています。審美インプラントを行うことで、どこにインプラントが入っているのかわからないような、自然で美しいインプラントを実現することができます。

●インプラントはただ埋めるだけではきれいにならない

インプラントは歯を失った部分に埋め込む人工歯根です。歯が埋まっている歯槽骨や歯茎は、歯を失うとだんだんと痩せてきてしまいます。歯周病で歯を失ったケースでは、特に骨が大きくなくなってしまっています。そのような部分にそのままインプラントを埋め込んだらどうなるでしょう?とても自然な見た目になるはずがないことがお分かりになると思います。

前歯のインプラントはなぜ難しいのか

前歯のインプラントはなぜ難しいのか
前歯のインプラントは奥歯に比べて難易度が高くなります。その理由として次のようなことが挙げられます。

1.前歯は要求される審美レベルが高い
前歯は目立つ場所であるため、当然より自然な美しさが求められます。抜けた部分の歯や歯茎を周囲と馴染むように同一にしなければならないため、術後の状態を予測する判断力や高度なテクニックを必要とします。

2.前歯はもともと骨幅が狭い
前歯部分の骨はもともと奥歯に比べ、幅が狭いのですが、歯の喪失をきっかけにさらに高さ、幅ともに失っていきます。

3.前歯は歯茎が下がりやすい
前歯の表面の骨は薄いため、強い刺激を与えると吸収してしまいます。すると、それに伴い歯茎も一緒に下がってしまいやすいのです。インプラントの場合、歯茎が下がりすぎると、インプラント体が露出してしまいます。インプラントを埋め込んだ後というのは、多かれ少なかれ、周囲の骨が吸収してしまうため、前歯の場合はその点もよく予測して施術をする必要性が出てきます。

4.前歯では骨や歯茎を足す手術が必要になることが多い
歯を失うと、必ず骨や歯茎は減ってしまいます。また、インプラント手術後も、どうしても多少骨や歯茎が下がってしまいます。奥歯の場合はそれが審美の面で問題になることはあまりありませんが、前歯の場合にはそうはいきません。そのため、骨の再生、歯茎を移植するなどの手術が必要となり、またあらかじめ、手術後の状態を長期的に予測して行わなければならないため、より難易度が高くなります。

●ありがちな前歯インプラントトラブル

前歯で審美インプラントを行わなかった場合、次のようなトラブルが起こってくる可能性があります。

・歯の長さが周囲より長い
骨や歯茎が十分にないままインプラントを行なった場合、周囲の歯に比べて1本だけ異常に長い、というようなことが起こってしまいます。

・歯茎が黒く見える
歯茎が薄い人の場合、被せ物とインプラントをつないでいるアバットメントやインプラント体が歯茎から透けて見え、歯茎が黒っぽく見えてしまうことがあります。このようなことを避けるためには、歯茎の状態を事前にしっかりと見極め、施術してもらう必要があります。

・被せ物の境目やインプラント体が見えている
インプラント手術後の骨や歯茎の下がりを十分に予測しないで手術を行なった場合、もともと歯茎に隠れて見えなかった被せ物の境目や、インプラント体が見えてきてしまい審美性を大きく害してしまうことがあります。

・インプラント周囲が感染して脱落する
前歯の骨が足りないのを補うために、骨再生手術を行いますが、この際に細菌感染のリスクも高くなります。もし細菌感染してしまった場合、インプラント周囲炎を起こしてインプラントが脱落してしまう恐れもあります。

審美インプラントはどの歯科医院でも受けられるわけではなく、歯医者選びが大変重要になってきます。興味のある方はぜひ安岡デンタルオフィスにお問い合わせください。


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