●アデノイド顔貌の特徴
・二重アゴである
・下アゴが引っ込んでいる
・輪郭がぼやけている、たるんでいる
・下ぶくれである
・面長
・唇を閉じようとすると、アゴに梅干しのシワができる
・口をよく開けている
・出っ歯気味
・歯並びが狭く、ガタガタに並んでいる
・鼻の下が長い
・鼻が低くて鼻の穴が小さい
・口臭が強い
・中耳炎を起こしやすい
・いびきがひどい
アデノイドの肥大により鼻呼吸が難しくなるこの年齢くらいの子供においては、口呼吸が多くなりますが、その後は通常アデノイドはだんだん小さくなっていき、自然と鼻呼吸へと切り替わっていきます。しかしその口呼吸が癖となってしまい、慢性化してしまうと、口の中が乾燥し、ウイルスや最近などが体内へ入りやすくなってしまうことでアデノイドの肥大が継続することがあります。また、アデノイドが肥大しなくても、口呼吸を続けることで、口呼吸に適したような骨格に変わっていきます。つまり、成長期に口呼吸をしていると、口周囲の筋肉の発達や顎の骨の発達にまで影響を及ぼし、だんだんと顔つきが変わっていってしまうのです。
●劣等感を感じやすい
二重アゴ、下ぶくれ、締まりのない顔、乱れた歯並びが劣等感の原因になることが少なくありません。
●風邪やアレルギーを起こしやすい
口から呼吸をするため、病原体やホコリが直接喉に行きやすく、風邪やアレルギーを起こしやすくなります。
●虫歯・歯周病・口臭の原因になりなすい
口で呼吸をしていると、口内が乾燥し、虫歯や歯周病を起こしやすくなります。また口臭も強くなりがちな傾向があります。
●滑舌が悪くなりやすい
歯並びや骨格のせいで滑舌が悪くなりがちで、コミュニケーションにも影響を与えることがあります。
●睡眠時無呼吸症候群になりやすい
起きている時も寝ている時も、口で呼吸がしやすいように、舌が喉の方に落ちる「低位舌」の状態になりやすく、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高くなります。酸素がうまく取り込めないため、日中もボーっとしがちで集中力の低下、学力の低下が起こる場合も少なくありません。
大人のアデノイド顔貌の場合は、すでに骨格が出来上がっているので、顔つきを変えることは簡単ではありません。ですが、口呼吸を治し、筋肉の使い方を変えるだけでもいくらか顔が引き締まる、というような効果は期待できるでしょう。もしも顔つきを変えたい、というような場合には、矯正治療や顎の外科手術などをする必要が出てきます。
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