ホワイトニング

それぞれのホワイトニングの特徴とテトラサイクリン歯への対処法

2017.10.17
 歯を白くするためのホワイトニングですが、歯科医師や衛生士などのプロの人にやってもらう方法や自宅で継続的に自分のペースで行っていく方法とありますが、実際にどの方法がいいの分からない方も多いと思います。
 それぞれに特徴がありますので自分に合った方法で選んでいくことが大切です。

歯科医院に通院するのか自宅で行うのか

歯科医院に通院するのか自宅で行うのか
 ホワイトニングの種類には、歯科医院に通院して歯科医師や衛生士などのプロの人に行ってもらうオフィスホワイトニングとマウスピースは歯科医院で作ってもらう必要はありますが、基本的には歯科医院から処方されたホワイトニング剤を使って自分で行っていくホームホワイトニングに分けることができます。

どのような歯の白さにしたいのか

 オフィスホワイトニングとホームホワイトニングでは、それぞれを行ったときに歯の白さが違ってきます。 希望の白さがどのようなものなのかによって行うホワイトニングも変わってきます。
 オフィスホワイトニングでは、歯を白くするために過酸化水素を使用します。オフィスホワイトニングで使用する過酸化水素は非常に高濃度になっているため、歯科医師や衛生士ないと行うことができず、資格の持っていない人は使うことができません。
 それに対して、ホームホワイトニングは歯科医院から処方された薬剤を使いますが主成分としては過酸化尿素になります。自分で行っていくため過酸化水素を使用してホワイトニングを行っていくことはできません。 過酸化水素を使ったホワイトニングの特徴としては、天然の歯が持つ本来の白さよりも白くすることができます。 また、過酸化水素を使っていないホワイトニングの特徴としては、歯本来の白さ以上に白くすることはできません。基本的には歯の表面の汚れを落としていくため、歯本来の白さにすることができます。
 それぞれの希望としてあんまり白すぎるのもと思う人やできるだけ白くしたい人、歯本来の白さを取り戻すので十分など様々あると思いますが、歯をどのような白さにしたいのかを決めてからだと、ホワイトニングの方法を選ぶのもスムーズになるかもしれません。

白くなるまでの期間がどのくらい必要か

白くなるまでの期間がどのくらい必要か
 ホワイトニングの方法を選ぶ理由としては、実際に白くなるまでのどれぐらいの期間が必要なのかも理由の一つとして挙げられます。すぐに効果を実感したいのか、自分のペースで継続的に行っていきたいのか。それぞれの自分のやりやすい方法を選択しましょう。
 オフィスホワイトニングは使うホワイトニング剤も非常に高濃度なものになります。また、レーザーなどを照射するとによって効果を高めます。そのため、処置を行ったその場で白くなるので、白くなったと実感は感じやすいでしょう。オフィスホワイトニングは自費診療になってしまうため費用は歯科医院によって変わってきますが、自分で行うホワイトニングよりも高価になります。
 ホームホワイトニングは、低濃度のホワイトニング剤を使っているため白くなるまでには時間がかかります。 歯科医院でやり方を指導してもらい継続的に行っていく必要があります。白くなるまでには時間がかかりますがオフィスホワイトニングに比べて費用は安価になりますし、白さの保つ期間もながく保つことができます。
すぐに白くしたい人や自分で継続的に行っていく自信がない人はオフィスホワイトニングの方がおススメです。そんなに焦っていない人で長い期間白さを保ちたい人は費用の面からもホームホワイトニングがおススメです。それぞれの特徴を知ることで自分に合ったホワイトニングを知ることができます。
 自分に合っていないホワイトニング方法を選択してしまうと後悔してしまう結果になるかもしれませんのでそれぞれの特徴をしることは非常に大切です。

セルフホワイトニングについて

 オフィスホワイトニングやホームホワイトニングの他に最近注目を浴びているセルフホワイトニングがあります。セルフホワイトニングは費用的にもリーズナブルで自分で手軽に行えます。しかし、メリットばかりではなく注意点しなくてはいけない点ももちろん存在します。何も知らないで行うと思っていたのと違う結果になりますので効果やどんなものなのかを知っておくことが大切です。

[セルフホワイトニングとは]
 セルフホワイトニングは、セルフホワイトニングの専門店に行き自分で行うホワイトニングのことです。 施術の方法に関しては、専門店のスタッフから説明やサポートを受けることができます。説明を受けた後、自分自身で行っていきます。

[セルフホワイトニングの流れ]
①専門店のスタッフからの施術についての説明
②歯磨きを行って口腔内をキレイにする
③ホワイトニングの薬剤を塗る
④LEDライトを自分で照射する
⑤口の中をゆすぐ

 ホワイトニングの薬剤を塗る回数やLEDライトの照射の回数はそれぞればらつきはありますが、セルフホワイトニングで忘れてはいけないのが、スタッフの方のサポート受けることができますが、薬剤を塗ったりライトの照射に関しても自分自身で行っていくことです。そのため、全てが自己責任になることを覚えておきましょう。

[セルフホワイトニングのメリット]
①費用がリーズナブル
 セルフホワイトニングの特徴として費用が1回あたり大体3,000円~5,000円程度になります。もちろんお店によって差はありますが目安としてこのぐらいの費用になります。歯科医院で行うホワイトニングに比べ費用の面から見ると低価格なため行いやすいと思われます。

②痛みが少ない

 歯科医院で使われる薬剤は、非常に濃度が濃い過酸化水素を使用するため、白くはなりますがしみたりと痛みを伴う可能性があります。それに対してセルフホワイトニングは自分自身で薬剤を塗ったりするため、歯科医院で使われるような高濃度の過酸化水素は使うことができません。そのため、体の中に入ったとしても体への悪影響が少なく安全性の高いポリリン酸、メタリン、重曹を含む薬剤を使用しますので、歯がしみるなと感じたり、痛みを感じたりする可能性はほとんどありません。

③自然な白さにすることができる
 
LEDのライトを当てることによって、光触媒の作用の働きによって歯の黄ばみ歯についている黄ばみを浮き上がらせることができます。そうすることで歯の表面の汚れを落として自分自身が持っていた歯の本来の白さに戻すことができます。
歯科医院で行うホワイトニングのように漂白して白くするのではなく歯の本来の白さに戻すため自然な白さに仕上げることができます。また、定期的に通うことで白さを維持することができます。期間の目安としては、やり始めの頃は1~2週間程度に1回、それからは月に1回は最低通うことをおススメします。

[セルフホワイトニングのデメリット]
①自分自身で施術を行うため手間がかかる
 
前述したようにホワイトニングの薬剤からLEDのライトの照射まで全て自分で行うため、歯科医院のようにお店に定期的に通ったとしても自分で行わなければなりません。
そのため、せっかく通うのであればお店の人に任せたい人や自分自身で行いたくない人や自信がない人に関してはおススメできません。

②効果があまり出てこない

 セルフホワイトニングは歯科医院で行うオフィスホワイトニングとは違い、薬剤を使って漂白して歯を白くするわけではありません。LEDライトの照射による光触媒で歯の表面をキレイにする施術になります。そのため目的としては歯をキレイにして元々の白さに戻すということになります。オフィスホワイトニングのように真っ白にするわけではありません。

③全てが自己責任になる
 前述したように、施術を行うのは自分自身になるので問題が起きても自己責任になることを理解しておきましょう。使われる薬剤は安全性の高いポリリン酸、メタリン、重曹を含む薬剤ですが、100%体に影響がないとは言い切れません。
全てが施術を行った自分自身の責任になることを忘れないでください。

セルフホワイトニングを行うときの注意点

セルフホワイトニングを行うときの注意点
①口腔内の状態を良い状態にしておく
 セルフホワイトニングで使用する薬剤は安全性の高いものですが、口腔内に傷があったり、虫歯があったりするとどのように影響するか分かりませんので、セルフホワイトニングを行う前に虫歯などの問題点は改善しておきましょう。
また、人体に悪影響を及ぼす可能性も100%ないということはありませんので施術後はしっかり口の中をゆすぐようにして薬剤を残さないように気を付けましょう。

②セルフホワイトニングを行う専門店の選択
 セルフホワイトニングを行う専門店は近年増加傾向にあります。専門店それぞれで費用や使う薬剤、どの程度白くなるかも違ってきます。そのため、お店に行く前に自分で調べてから実際に行くことをおススメします。 ここまで、セルフホワイトニングについてご紹介してきました。
セルフホワイトニングは費用も歯科医院で行うホワイトニングと比べて安価ですし、行う場所もサロンのようなところで行うため手軽に始めやすいかもしれません。しかし、効果としては歯を真っ白にするわけでなく、歯ブラシではとれなくなった着色などの汚れをキレイにして白くするため、歯自体を白くする施術ではないことを理解しておいてください。
また、施術をするのはお店のスタッフでも歯科医師や衛生士でもなく、自分自身になります。何か問題がおきたり、思ってた白さと違ったとしても全てが自己責任になることも忘れないでください。
 セルフホワイトニングを行うときは、どのような施術なのかを理解しおくことで、せっかくやったのに思っていた白さと違うことが少なくなりますので、どのような施術で施術の目的は何なのかを調べることが大切です。

テトラサイクリン歯とは

 テトラサイクリン歯とは歯の色がグレー色などに変色したり、縞状に色が出てくることもあります。変色に関してはテトラサイクリン歯の程度によって変わってきます。また、場合によってはエナメル質形成不全を伴うこともあります。

テトラサイクリン歯が変色する理由

テトラサイクリン歯が変色する理由
 歯を作る時期にテトラサイクリン系の薬を服用することで、薬の中に含まれている蛍光粒子が歯の中に入ってしまい、象牙質に着色してしまいます。
 蛍光粒子は紫外線によって変色するので、時間が経つことで歯の色が変色してしまいます。

テトラサイクリン歯の対処法

テトラサイクリン歯の対処法は、変色の段階によって対処方法がかわってきます。  
●変色が軽度の場合
 ホワイトニングで変色からの期待を持つことができます。  

●変色が中程度

 ホワイトニングだと完全ではなく、一定の回復を見込むことはできます。しかし、オフィスホワイトニングだけでは十分でないためオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用してしようしていくことがいいと思われます。

●変色が重度
 テトラサイクリン歯が重度になってしまうとホワイトニングで白さを回復させる可能性は非常に低いと思われます。
 そのため、ホワイトニング以外ではラミネートベニヤや被せ物で白くする方法をおススメします。 治療としては、基本的に歯を削らずに済むホワイトニングがお勧めにはなりますが、真っ白になるわけではなく、また色のムラや縞模様がなくなることはないので、お悩みの内容によっては軽度でもベニヤがおすすめになることもあります。 かかりつけの歯科医院などで実際の歯の状態を確認した上で、適切な方法を選びましょう。

まとめ

 ホワイトニングといっても様々な特徴や注意しなければならない点をご紹介してきました。またどのくらい白くしたいのかいつまでに白くしたいなどを決めておけば自分のあったホワイトニングができるのかなと思われます。
 そえぞれのホワイトニングの特徴を知って自分に合ったホワイトニングを選択し、納得のいく歯の白さを手に入れましょう。


^