●「かため」の歯ブラシを使っている
歯ブラシには「やわらかめ」「ふつう」「かため」とありますが、ブラシ部分が硬い方がよく汚れが落ちるわけではありません。食べかすや歯垢はやわらかめの歯ブラシでも十分に落とすことができます。
●力を入れてゴシゴシ磨いている
歯磨きをする時に、離れた部屋にいる人からも聞こえるくらいシャカシャカ音を立てて磨いている場合、力を入れすぎている可能性が高いです。また歯ブラシを歯に押し付けるように磨いている場合も、それは力を入れすぎていると言えます。
●歯磨き粉をたくさんつけている
歯磨き粉のパッケージなどにはよく、たっぷりと歯磨き粉をつけているイラストが描かれていますし、歯磨き粉に含まれるフッ素などの薬効成分をできる限り作用させたいと思って、歯磨き粉をたっぷりつけたくなるかもしれません。ですが、ほとんどの歯磨き粉には、磨き粉成分としての研磨剤がたっぷり含まれていて、歯を傷つけてしまうことがあるので注意が必要です。
●電動歯ブラシに普通の歯磨き粉をつけている
最近は色々なタイプの電動歯ブラシが出てきていますので、電動歯ブラシを使っている人も多いと思います。一般的に電動歯ブラシはパワーがあるため、それだけ歯に対するダメージに対しても注意しなければなりません。ですがそれにもかかわらず普通の歯磨き粉を使っていると、歯に対して相当なダメージが加わる危険性があります。
2.歯茎が下がって歯が長くなってしまう
歯茎が下がるのは歯周病だけが原因ではありません。ブラッシングの力が強すぎたり、硬い歯ブラシを使っていると、歯茎が下がって見た目が老けて見える原因になります。
3.知覚過敏が起こる
歯茎が下がると、歯根が露出してきます。歯根は歯冠(歯ぐきからもともと見えている部分)と違い、表面にエナメル質という硬い層がありません。エナメル質がないと、歯は外部からの刺激を敏感に感じ取り、特に「冷たいものでしみる」という症状を起こしやすくなります。
4.歯茎を傷つけて痛みが出る
硬めの歯ブラシは歯茎にとって刺激が強すぎ、歯茎に傷を作りやすく、それにより歯茎に痛みが出ることがあります。また、これは硬めの歯ブラシでない場合でも、ゴシゴシ強く磨くと起こることがあります。
5.歯に着色しやすくなる
乱暴なブラッシングや、硬い歯ブラシでのブラッシング、歯磨き粉のつけすぎは歯に傷をつけてしまいます。そしてその傷に、飲食物の色素が沈着しやすくなるため、歯に着色が起こりやすくなってしまいます。
6.根面う蝕ができやすくなる
歯磨きの仕方が間違っていると、歯茎が下がって歯根が露出しやすくなります。エナメル質という硬いバリアがない歯根は、虫歯に対する抵抗力が弱いため、露出してしまうと虫歯(根面う蝕)ができやすいのです。
●歯ブラシは「ふつう」か「やわらかめ」を使う
●歯ブラシは鉛筆を持つように握り、力は入れず、軽く当てて動かす程度にする
●歯磨き粉を付ける場合は小豆大くらいを目安にする
●電動歯ブラシを使う際には、研磨剤を含まないジェル状の歯磨き粉を使用する
しかし、歯というのは歯並びにしても、歯の質にしても、歯の状態にしても、人によって千差万別です。歯の磨き方もそれぞれの人に合った磨き方をする必要がありますし、歯ブラシ以外の補助清掃器具(デンタルフロス、歯間ブラシなど)も個人個人で合うものは違ってきます。できれば、一度歯科医院で自分に合った歯磨き方法の指導を受けてみるとよいでしょう。正しい歯磨き方法を実践してこそ、虫歯や歯周病は予防できるものです。ぜひ正しい磨き方を意識して磨いてみるようにしてみてください。
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